過去から現在、そして未来へ向けた「想い」を綴りました。
Special Thanks:Yota Nakamura

 

<10年間のホテル勤務時代>

フリーランスになる前は、10年間、都内のホテルに勤務していました。
入社時からレストランサービスの部署に配属となり、現在の活動につながるドリンクの基礎は、そこで学びました。
サービス精神やコミュニケーション能力も、その時代に培われたものです。

お酒の勉強をするうち、徐々にワインの奥深さに魅了されていき、入社6年目のときにソムリエの資格を取得しました。

あるとき、気心知れた仲間たちと、山梨でワイン会を開くことに。
値段関係なく、みんなで味わいたいと思い、僕は「シャトー・マルゴー 1983」を持っていったのですが、
そのワインを開けたとき、おいしさを通り越して、言葉では表現できない感動がありました。
感想を言おうにも、あまりの衝撃に言葉を失ってしまったのです。

そこに集まった人、食事、そして場所に、そのワインが完璧にマッチしたからだと思います。
シチュエーションに合わせてドリンクを提供することの素晴らしさや可能性を感じ、
この経験が「ドリンクスタイリスト」としての原点になりました。
その時々に合わせたドリンクの力で、人々をリラックスさせ、楽しい時間を演出したいという気持ちが今の活動を支えています。

管理職となった入社9年目の年にも、重要な出来事がありました。
それは、二人との出会いです。

女性に花を贈る文化を広めるため、「花贈り男子」として活動するFLOWER GIFT STORY代表の長井ジュン。

もうひとりは、「なんでもない日常を自分らしく楽しく過ごす」ための提案と情報発信を続ける
NEXT WEEKEND主宰者の村上萌ちゃん。

二人の豊かな発想と行動力、そして何より「自分の持ち味で人を喜ばせている」ということに感銘を受けました。
この出会いをきっかけに僕も、「主体的な人生を送りたい」「自分のどんな持ち味で、人を喜ばせられるだろうか」
と考えるようになりました。

 

<ドリンクスタイリストとして独立>

そして、勤続10年を過ぎた節目の2014年に退職。31歳でフリーランスとなりました。

といっても、まだドリンクスタイリストとしての仕事が少なかった頃は、神保町にある「EDITORY神保町」という
コワーキングスペース&イベントスペースで働きながら、活動を続けていました。

しかし、「EDITORY 神保町」で地域活性化イベントのプロデュースを任せていただいたことがきっかけで、
ドリンク提供をベースとしながらも、できることの幅が広がりました。
現在は毎年開催されている用賀サマーフェスティバルのプロデュースにも関わるようになりました。

ドリンクスタイリストとしては、ジュエリーブランド「Star Jewelry」やファッションブランド「Samantha Thavasa」の
展示会をはじめ、様々なイベントやパーティーでドリンクケータリングを行なってきました。
会のコンセプトに基づき、土地柄やご要望に合わせてドリンクを提案し、提供しています。

ワインやビールなど、どれかひとつのジャンルの専門家ではなく、ドリンク全体を幅広く扱っています。
あえて専門性を持たないことで、どのようなイベントでも、どのようなご要望でも、柔軟に対応できることが強みのひとつです。

また、楽天レシピ、コカコーラ社とコラボしてのレシピ開発のほか、2017年4月にオープンした用賀の物産店「neoichi」の
ブランディングを担当、同年5月にオープンした「LORANS.原宿店」では飲料メニューを全面的にサポートするなど、
仕事の幅はさらに広がってきています。

 

<屋号に込められた、その先にある「想い」>

「ドリンク」という接点を持ちながらも、その領域を越えて様々なことにチャレンジしているのには、理由があります。

実はフリーランスとして独立したとき、「shizuq」という屋号をつけました。
この屋号には、「人・モノ・コトに雫を与えるような事業をしていきたい」という想いが込められています。

自分の持っているエッセンスで、対象を癒し、豊かにする。良い影響を与える。
そんなことを人生を通して体現したいと思っていて、ドリンクスタイリストという活動は、
あくまで「shizuq」としての一事業(ドリンク事業)に過ぎません。
だから僕は、ドリンクという枠に縛られずに活動をしていきたいと思っています。

ひとつ例を挙げると、「地域活性」というテーマにも興味があります。
日本の様々な地方を旅すると、多くの発見があります。
「この地域では、昔からの風習でこのようにして焼酎を飲む」とか、「この郷土料理にはこの飲み物が合う」とか、
どの土地にも、それぞれ文化や風習があります。
そのような豊かなものが埋もれてしまっていたりすると、「もっとみんなに知ってほしい」という想いが自然と湧き出てきます。
たとえば、「文化はそのままに、飲料をリブランディングできないだろうか」など、色んな発想が出てきます。

だから、国内・海外問わず旅が好きです。
現地に行かないと気付けないことがありますし、実際に足を運んで自分の目で見ることで、話に説得力も生まれます。
飲料をテーマに海外もたくさん旅しているので、このサイトでも少しずつ紹介していけたらなと思っています。

また、旅が好きなもうひとつの理由が、温泉です。
僕は昔から温泉が大好きで、温泉ソムリエの資格も持っています。
ホテル業界で働いていたこととも関係していますが、温泉も同じ「観光業」。
だからいつか、旅館のプロデュースなどもやってみたいなと思います。
「湯上がりの一杯」って最高においしいじゃないですか(笑)。
そういう意味では、銭湯のリブランディングなどにも興味があります。

お話ししたのはほんの一例ですが、いずれにせよ僕の根底にあるのは、
「自分の好きなことで、社会に対してどんな貢献ができるだろうか」という意識です。
ドリンク、地域活性、旅行、温泉など、興味の対象は幅広いですが、根底にある想いは同じなので、きっとどこかで繋がるはず。
現在は「ドリンク」という軸を持ちつつも、新しい可能性を求めてこれからも様々なことにチャレンジしていきたいです。